しろもうふのあしあと

豊かなライフ

ITストラテジストの合格体験記2

ITストラテジストの合格体験記1からの続きです。

ITストラテジストの合格体験記1 - shiromouhu’s blog

 

【試験に向けた心構え】
まず、思いとして、最短で合格したいと思いました(最短とは、最小限のインプット時間で最大のアウトプットを出すことです)。理由は、勉強自体にあまり時間をかけれなかったからです。仕事をする上で、実務の経験のほうが重要ということは十分理解していて、ITストラテジストとして働こうにも、そもそもスタートラインに立つために、資格が必要ではないかと考えました。そのため、まずは試験に合格することを第一の目的として定めました。
後ろ向きな理由としては、論文を何度も書くのはしんどい!というのもあります。

 

【計画を立てるその前に】    
計画を立てようにも、何をしたらいいのかわかりませんでした。
そのため、資格合格を第一に、まず実施したことは、合格体験記を読むことでした。
適当に2,3、検索に引っかかった合格体験記を見たところ、大体次のようなことだとわかりました。
・とにかく論文が肝
 大量の文字を手書きで書く。
 内容に、相応のオリジナリティが求められる。
・大体、午前1は免除になっている。
 私も今回は該当
・午前Ⅱに関してはあまり触れられていない
 何故かあまり触れられていませんでした。特に言及するような内容はないということだと思いました。
・午後Ⅰは国語の問題らしい
 専門知識はそこまで必要ではないと、判断しました。
    
おおむね、以上のような感じだったので、これをもとに計画を立てました。
とはいっても、ざっくりとしたもので、勉強の方針のようなものです。

 

【計画】        
 それぞれの科目に分けて考えます。    
■午前1    
免除でした。ラッキーでした。
■午前2    
過去問を回せば合格点は取れると考えました。そのため、ネットショップや合格体験記にあった、評判のよい参考書と添い遂げようと決めました。
私が選択した参考書はこちらです。

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2021年版 | 松原 敬二 |本 | 通販 | Amazon


この参考書の良いところは、分析力です。すごいです。試験合格のために作られています。これを3回、回せばよいと信じました。    
        
■午後1    
国語の問題だということで、勉強しないと割り切りました。しかし、一度も問題を見ずに本番を迎えるのも不安だったので、一度は形式や概要を押さえる目的で過去問を解いてみようと考えました。(結果、柔軟性に自信がある人は、見なくても良いと思ました。)
        
 ■午後2    
ここはしっかり対策しようと考えました。当面気になったのは、論文の構成と、ITストラテジストとしての論文の内容です。
論文の構成に関しては、論文は「型」があり、ルールに沿う必要があることがわかっていました。しかし、そのルールがよくわかっていませんでした。
そのため、これも、評判の良い参考書を購入することにしました。

情報処理教科書 ITストラテジスト 2022~2023年版 | 広田 航二 |本 | 通販 | Amazon

 

 ITストラテジストとしての論文に関しては、ITストラテジストの視点や、試験合格に足る題材なのかが気になる点でした。
 こちらに関しては、もともと経営戦略に興味があって、手持ちの書籍を参考にしました。次の二つです。

ゼロからわかる! 経営戦略見るだけノート【100万部突破! 「見るだけノート」シリーズ】 (見るだけノートシリーズ) | 平野 敦士カール |本 | 通販 | Amazon

 

ビジネスモデル2.0図鑑 | 近藤 哲朗 |本 | 通販 | Amazon

 
概ね、このような感じで進めようと決めました。
課題が出れば、都度対応ということで。

 

【試験勉強実施】        
■午前1    
免除のためなにもしない
        
■午前2    
購入した参考書を使い倒しました。
高度試験をすべて網羅している書籍ですので、ITストラテジストの箇所だけ絞って、すべての回答を覚えるつもりで、3回、回しました。
試験会場まで電車で1時間以上あることがわかっていたので、最後の仕上げ(4回目)は、その間にやりました。
        
■午後1    
過去問を1年分だけ解きました。
 手ごたえ的に、よほど変化球がない限り、60点は取れるのではないか、とプラスに思い込み、午後1の対策はここまでにしました。
というのも、勉強の時間を、できる限り午後2に回したかったためです。
仕事や家事をしていると、勉強に割ける時間はどうしても限界があるため、このような割り切りはとても重要であり、今回はそれがうまくいきましした。
        
■午後2    
ここに一番、時間と気持ちを割きました。
まず論文の構成については、購入した書籍を読みました。とはいえ、500ページもあるので、全てを読み込むのではなく、流し読みをして、自分の中で重要だと感じたところ(自分に不足していると思ったところ)を選択し、何度も読むようにしました。
参考までに、私が押さえたポイントを挙げておきます。このポイントは、私のポイントであり、すべての人に当てはまるわけではないのであしからずご了承ください。
・書く前に論文の設計をする。目安は20分。
・章、節、項を意識する
・質問されていることを、そのまま章や節にする
・質問されていることに、くまなく答える
・字数制限など、ルールを守る
・汚い字は書かない。(キレイではなくてもよい、丁寧に書く)
・設問は、イ、ウ、アの順に書く。論文としての整合性を取るため。これは、かなり重要です。書いている途中で内容に不整合が発生することはよくあります。このような不整合が発生しないようにするための工夫です。

あとは、手持ちの書籍の中からテーマを二つ絞り、ノート見開きにまとめました。意識したのは、上記ポイントの論文の設計と、内容の分量が足りているか、きちんとアウトプットできるかという点です。
隙間時間を見つけては、参考書を読んだり、自分でまとめたノートを何度も見直したり、ネットをあさったりして、午後Ⅱ試験に対する対策の理解を深めていきました。

参考までに、まとめたノートがどのようなものか、載せておきます。内容まではわからないよう、ぼかしを入れておりますのでご了承ください。イメージはつかめると思います。

f:id:shiromouhu:20211208115214j:plain

ノートへ整理

 

【結果】
午前Ⅱ、午後Ⅰともに70点ちょっと、午後Ⅱは判定「A」を取ることができ、無事にITストラテジストに合格することができました。


今回、多くの受験者が午後Ⅰまでは通過していますが、合格率は例年通りです。つまり、午後Ⅱの論文試験で多くの方が残念な結果になっていることがわかります。ここからも、論文の重要性が分かるかと思います。
私は、事前に一度も、論文を0から100まで模擬的に論文を書きませんでした。というのも、論文の設計のほうに力を入れたため、時間的にも難しいものがありました。一方で、論文の設計さえきちっとしていれば、後は書くだけ・・・という気持ちもあり、今回はそれがうまく功をなした結果になりました。

 

私の体験が皆様に合致するとは限りませんが、ひとつの例として、参考になればとてもうれしく思います。

 

質問などあればぜひコメントをいただければありがたいです。

 

それでは、豊かなライフを。